真名井戸様(まないたさま)

■住所:三重県熊野市池川   地図

■創建; 不詳

■本殿の様式; 磐座

■例祭; 

■御祭神;  伊邪那美命 (いざなみのみこと)、 軻遇突智尊

写真

■雑感

産田神社 から15分ほどの北方向の集落に、まないたさまが鎮座する。道沿いに小さな看板がある。その道を入って行くと、少し広くなった場所があり駐車することができる。参道は山道を下りて、百段ほどの苔むした階段を下って行く。遠く聞こえていた水音が、岩を打つ音と共に、次第に近く、大きくなる。そして、巨石群、鳥居が現れる。 杜は外側の音を遮断し、水音は、たまにポンポンと何かを奏でながら響き渡る。鳥居の向こうの磐座は、巨石が重なり合った奥に拝殿があり、一枚の板状の石が祀られている。この石が御神体として考えられているようだ。古代から、信仰を集めていた特別な場所と実感できる・・・まさに神域。 この空間に足を踏み入れた途端、確かに空気が変わった。随分長い間ここにいた気がする・・・ ここは 産田神社 と共に、女性にとって大切にされてきた場所である。


■境内案内板より

まないたさま

『天の真名井戸』マナイタさんとよばれ婦人病に霊験ありとて地方婦女子の信仰を集めているがマナイタ(真魚板)とこの信仰のつながりは理解出来がたい、マナイタとは恐らくマナイト(真名井戸)の転訛で古くそこに水神が祀られていた為にこの信仰が生まれたのであろう。民俗学の面から考察すれば水神は五穀の豊穣をもたらす神で人間界では多産を約束する神でもある。従って水神に対して子供を求め安産を願い婦人病の平癒を祈願するのは全国通じての習俗であるが水神とよばずマナイタの古語が残っている所に時代の古さが偲ばれる。例えば古事記、日本書紀の天の真名井、紀北丹生津姫神社の真名井、熊野本宮山の真名井等いづれもその例で祭祀に先立ってまず水コリをとり行を修する神聖な場所であった。今この付近の字を『垢離掻場』と称しているのはその証拠で恐らくは 産田神社 に関する古い遺跡であろう。


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ガーデンデザイナー本間吉隆が庭創りの探求の為に訪れた神社巡りの記憶です。

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