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長い歴史と実績に加え千葉大学ならではの気風を活かし世界を導く先導的な研究者の教育育成を推進していきます。

千葉大学は、約140年前に設立された千葉師範学校(教育学部の前身)や共立病院(医学部、薬学部、看護学部の前身)に始まります。共立病院は、大正12年には、千葉医科大学へと発展しました。そして、昭和24年に5学部からなる総合大学としてスタートしました。現在では9学部、11研究科(学府・研究院含む)を有する大規模総合大学に発展してきています。学生も教職員も全国から集まって来ており、留学生も約1000名が色々な国から来ております。特に平成24年度から始まったグローバル人材育成事業などでは、東南アジアの国々や中国との海外交流の拠点校として国際色豊かなキャンパスになっています。

千葉大学は、その前身の時代から教育・研究を通じて優れた人材を養成し、もって社会の発展に貢献することを第一の目標にしてきました。その目標実現のために、学部や研究科の専門性や職種等の壁を越えて自由な発想で議論し、改革をすすめてきました。このオープンであり、部局間の垣根の低いことが、千葉大学にとって最も大切な特色であり、発展の原動力であると思っています。人材育成面では、「つねにより高きもの」をめざし、広い視野をもって何事にも誠実に取り組む人材の育成に努めています。そのために、教育研究活動の国際化を強力に推進しています。また、人類の発展に貢献するような研究成果を生み出すために、広く世界と連携した研究活動を強力に推進しています。このように、世界を先導する創造的な教育、研究活動を通して生命の一層の輝きをめざす未来志向型の大学として、たゆみない挑戦を続けております。

医療系学部の集積する亥鼻キャンパスでは、これまでに多くの世界を先導する医療人を育成してきています。その過程で数々の診断法や治療法を開発してきました。しかし、いまだ難病に悩む多くの人々がいることも事実です。従来から病気を引き起こしている原因(病因)を解明して、その病因を取り除くという手法で治療が行われてきました。しかし、遺伝子解析技術の進歩などによって、難病などの場合には原因が単一ではなく、きわめて多彩な病因によることが明らかにされています。このような難病を治療する場合には、病因の解明による治療法の開発という従来の手法では難しいことが分かってきています。何か新しい総合的な治療法の開発が強く望まれます。さらに治療薬の開発を例にしても、化合物の検索、動物実験での効果の検証、ヒトにおける安全性、既存の薬剤との比較などを乗り越えて臨床的に使用できる薬として使われるようになります。このような新規の治療法や治療薬の開発を目指す学問を「治療学」と定義しています。

今回採択された未来医療研究人材養成拠点形成事業「未来医療を担う治療学CHIBA人材養成」プログラムは、世界を先導する創造的な治療学研究者を育成しようというものです。これまでに構築された国際的な教育研究基盤の基に、国内外の第一級の教員・学生を結集し、産学官の参画を得ながら、グローバルに活躍する治療学研究者の養成を目指します。このように、「治療学」という新しい視点での学問領域の研究者の育成を目指す試みは、本学に最もふさわしい試みと考えています。本プログラムを重点的に支援するために教育研究環境の整備を行っていくとともに必要な資源の戦略的配分を行って参ります。各方面の絶大なるご支援を切にお願い申し上げます。



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